2月4日のブログの続き。
なぜ日本ではペーパーバックが普及しないのか? それは日本の出版界が再版制度をとっているからです。
この制度では出版社(メーカー)に価格決定権がある代わりに、書店からの返品を受け付けます(本来、返品が認められるのは新刊の6ヵ月間のみなのだが、その後の注文品も実際、ほとんどの出版社は返品を受け付けている。これを「フリー入帳」という)。
再販制度は返品を前提とした流通形態です。出版界の流通を簡単に説明すると、下図のようになります。
書店から返品された本は汚れていたり、カバーや帯が破けていたりします。出版社は返品された本のカバーや帯を掛け替えたり、用紙のふちにヤスリをかけたり……とお化粧直し(これを改装作業といいます)をして、新品同様にして追加注文に備えます。
この再出荷のために、カバーや帯は必要なのです。買い切り制度のアメリカでは返品がないので、ペーパーバックでもいいのです。
ただ私はペーパーバックの本も作ったことがありますが、その時の経験では、ペーパーバックでも流通上、特に問題ありませんでした。ペーパーバックの方がエコだし……。
でも普及しないんだろうなぁ(ムックはあるんだけどね)。

