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自費出版のトラブルはなぜ起こるのか?

残念ながら、自費出版にはトラブルが付き物です。YahooやGoogleで自費出版とキーワード検索すると、「トラブル」という言葉が必ず補助ワードとして出てきます(「Yahoo!知恵袋」に、こんなページがありました)。

なぜ自費出版のトラブルは起こるのか?「書店流通を行う自費出版には根源的な矛盾がある」からです。

それはズバリ「売れない物を無理やり売ろうとする」こと。

3月2日のブログにも書きましたが、版業界全体の返品率は約40%。自費出版に限っていえば、60%~70%というのが実情です。初版を3,000部、新刊委託で2,000部配本したとして、1,200部~1,400部が返品。新刊委託で流さなかった在庫を含めると、実に2,200部~2,400部が売れ残ってしまう計算になります。

一方で、自費出版をやる出版社は書店流通を売り物にして営業します(私もかつては「全国の約1,800店舗の書店、あなたの本が並びます!」と胸を張って営業していました)。

新刊時は、出版社の力で書店に置けるかもしれない。しかし売れなければ、書店は有無をいわせず返品します。一度、返品された本は(自費出版の本は売れないので)、ほとんど再注文されることはない。つまり「死に在庫になる」のです。

そうなると出てくるのが「本が書店にない」という現象。元々、全国に16,000店舗ある書店のうち、配本されるのが1割強。そこから3分の2が返品されるのであれば、市場に本がなくて当たり前です。

ここからが出版社の苦闘。著者の手前、できないとはいえない。出版社はあの手この手を使って、時に無理押しをして注文をとります。そこに、また書店との摩擦が生まれます。

自費出版をやろうとする人に知っておいて欲しいのは、「自費出版の本は十中八九売れない」こと。『佐賀のがばいばあちゃん』のように、自費出版からベストセラーになった例はありますが、それは本当に奇跡的にレアなケースです。

「売れない」のが悪いのではありません。その本を必要としている人に「読まれる」ことが重要なのです。本を出す目的と出版後のイメージを事前にしっかり持っていれば、間違うことはありません。

「自費出版を巡るトラブル」については、また改めて書こうと思います。

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